海外FXまとめコラム

【ドル円取引コスト・証拠金まとめ】海外FX業者ごとの必要証拠金と取引コストを完全まとめ

日本語に対応した海外FXブローカーは非常に多くなってきました。

国内FXブローカーとの大きな違いは日本国内ブローカーでは制限されている25倍以上の「レバレッジの高さ」にあるでしょう。

皆さんは「高いレバレッジ=リスクが高くてこわい」という印象が強いかも知れませんが、

まず押さえておきたいところは、

「ポジションを持つとどれぐらいの証拠金が必要か」

「どれぐらいの取り引きコストが発生しているか」

という事を知ることが非常に大事になります。

これは初心者の方でも中級者、上級者の方でも意外と見落としがちで、「計算するのがめんどくさい」と考えがちな方も多いかも知れません。

この記事では、

ポジションを持つとどれぐらいの証拠金が必要か

どれぐらいの取り引きコストが発生するか

✅1ロットのポジションはどれぐらいのリスクがあるか

ということがわかります。

是非本記事を読んで、皆様にとって「国内FX」を選ぶべきなのか「海外FX」を選ぶべきなのかを決断する材料になれば幸いです。

国内FXブローカーVS海外FXブローカー比較まとめ

まずは「国内FXブローカー」「海外FXブローカー」の違いについてまとめていきます。

国内FXブローカー海外FXブローカー
レバレッジ最大25倍最大200倍〜無制限
1ロット(10万通貨)辺り
必要証拠金(USDJPY)
約52万円
(USDJPY10万通貨)
(レバレッジ25倍)
約3.25万円
(USDJPY10万通貨)
(レバレッジ400倍)
スプレッド非常に狭い国内に比べるとやや広い
スワップフィープラススワップのペア多数プラススワップが少なく
マイナスとなるペアが多い
取引ボーナス基本的にない多数のブローカーでボーナス付与有
追証(残高以上の損失)有り無し
取引プラットフォーム基本的に
証券会社独自プラットフォーム
MT4、MT5が大半
easyMarketsは独自プラットフォーム有り
日本語対応有り有り
※1ドル130円として換算

となります。

上記をまとめますと、

✅スプレッドなどの取引手数料は国内FXブローカーが安い。

✅最低必要証拠金はレバレッジの高い海外FXが圧勝。

✅海外FXは取引ボーナスの付与が大半のブローカーであり、トレードが不安な方も挽回のチャンスがある。

✅万が一の大きな相場の反転し、注文が止まらなかった場合に国内FXの場合は「マイナス残高」となり追証を支払わなければならないリスクがある。

✅日本語対応の可否は海外FXブローカーも同様にあり、実際に日本人サポートが在籍している。

というところです。

「FXに何を求めるか?」にもよりますが、国内FXはレバレッジが海外FXと比べて低いため、少額入金ですと資金の運用効率が悪くなる可能性があります。

国内FX向きな方と海外FX向きな方の一例を以下にまとめてみました。

こんな方に国内FXがオススメ🇯🇵

・大きなボリュームで取引出来るだけの数百万円を超える資金がある。

・少額入金の場合は大きな利益は基本的に期待しない。(0.01ロットでも5,200円の証拠金が必要)

・とにかく狭いスプレッドや取引コストに徹底的にこだわりたい。

こんな方に海外FXがオススメ🌍

数千円〜数万円の少ない証拠金でよりダイナミックな取引がしたい。

・数千円〜数万円の少額入金の場合でもリスクは伴うが、高いレバレッジを活かし爆益となる可能性が見込める。

MT4やMT5で取引がしたい。(どの海外FXブローカーでも使い方は同じでシンプルに操作できる。)

・EAや自動売買の取引にも興味がある。(2023年現在主にMT4が主流)

・ハイレバレッジや取引ボーナスを使って大きな取引がしたい。

というところでしょうか。

どちらにも良し悪しはあるので、入金可能な資金量や重視するポイントを見極めて判断しましょう!

FXトレードの際の「必要証拠金」を理解しましょう!

まず基本中の基本となってくるポジションを持つ毎の「必要証拠金」というものがあります。

これは取引を開始する為の担保のようなものです。

FXでは例えば10万通貨(ドル円ですと1,300万円相当)を実際に保有するわけではなくレバレッジを活かし、「少ない証拠金でより大きな取引」が可能となっています。

まずは仕組みから説明していきます。

ドル円ペアを10万通貨を保有する場合の「必要証拠金の計算方法」

100,000ドル(通貨)÷400(レバレッジ)=250ドル(必要証拠金※日本円で約32,500円)

✅必要証拠金はレバレッジが小さくなれば「増える」レバレッジが大きくなれば必要証拠金は「少なくなる」

✅通貨ペアによって「ドル」「ユーロ」「ポンド」と日本円では同じ10万通貨でも変わってきますので上記の式を現在の為替レートで当てはめてみてください♪

となります。

更に、取引単位が1ロット以外の場合も「必要証拠金」をまとめてみました。

取引ボリューム毎の「最低必要証拠金」※ドル円、レバレッジ400倍

・100ロット(1,000万通貨)→325万円(最低必要証拠金)

・50ロット(500万通貨)→162.5万円(最低必要証拠金)

・10ロット(100万通貨)→32.5万円(最低必要証拠金)

・1ロット(10万通貨)→3.25万円(最低必要証拠金)

・0.1ロット(1万通貨)→3.25千円(最低必要証拠金)

・0.01ロット(1千通貨)→325円(最低必要証拠金)

※1ドル130円として換算

となります。

※もちろんレバレッジが高くなればなるほど、必要証拠金は少なくなってきます。

※海外FXブローカーごとに一度に取引できる最大ロットサイズが異なりますが、大抵のブローカーでは1ポジションあたり「50ロット」までしか注文が通らなくなっています。しかしながらポジションを分けて最大ロット数に制限のないブローカーもあります。

1ロット取引ごとのスプレッドから「取引コスト」を把握しましょう

FXでは取引毎にスプレッドが発生します。

これは「買い」と「売り」で価格に開きがあることです。これをスプレッドと言います。

スプレッド例〜ドル円の場合〜

USDJPYペアで1ドルが中央値で130.000円だったとします。

仮にスプレッドが1.0Pipsであった場合、「買いと売りでそれぞれ0.5Pips」ずつ広がります。

ちなみに1Pipsの見方は、ドル円の場合ですと130.000円と小数点第二となります。

「買いで130.005円」「売りで129.995円」と中央値の130.000円よりそれぞれ0.5Pipsずつ広がり、合計で1.0Pipsとなります。

上記がスプレッドです。

ただ、スプレッドといっても1.0Pipsだと1ドルが日本円で「たったの0.01円」となり、パッとしませんよね?

続いては取引コストとして実際に算出してみました。

1ロット辺りのスプレッドコスト例〜ドル円の場合〜

USDJPYペアで1ドルが中央値で130.000円だったとします。

仮にスプレッドが1.0Pipsであった場合、ポジションをオープン、クローズする際にそれぞれ0.5Pipsずつ合計1.0Pisスプレッドが発生します。

〜スプレッド毎の取引コスト計算式〜

USDJPY100,000通貨(1ロット)×0.01(1.0Pips)=1,000円(スプレッド分の取引コスト)

※この場合はドル円が130円であろうが150円であろうがスプレッドの開き自体は1.0Pipsなので、現在価格を勘案する必要は一切ありません。

つまり、1ロットのポジションを保有した場合、買いであろうが売りであっても、スプレッドが1.0Pipsとなるので取引コストは1,000円となります。

次に、上記と同じ条件で、ロットの大きさを変更し場合も一覧としてまとめましたのでご覧ください。

取引ボリューム毎の「スプレッドによる取引コスト」※ドル円 1.0Pips

・100ロット(1,000万通貨)→100,000円(スプレッドによる取引コスト)

・50ロット(500万通貨)→50,000円(スプレッドによる取引コスト)

・10ロット(100万通貨)→10,000円(スプレッドによる取引コスト)

・1ロット(10万通貨)→1,000円(スプレッドによる取引コスト)

・0.1ロット(1万通貨)→100円(スプレッドによる取引コスト)

・0.01ロット(1千通貨)→10円(スプレッドによる取引コスト)

取引ボリュームが大きくなればなるほど、スプレッドによる取引コストが大きくなってくることがわかります。

証拠金ギリギリで大きなボリュームの取引をすると、スプレッド分の取引コストが非常に大きくなり、精神的余裕が持てなくなってしまう可能性もあるので取引ボリューム調整はくれぐれも無理のないように行いましょう!

取引コストは「スプレッド」のみならず、ブローカーの口座タイプ(ECNなど)によっては「1ロット毎に取引手数料」として別途コストが発生する場合もあります。

どの口座タイプを使っても取引手数料完全無料で分かりやすいブローカーはeasyMarketsとなります。

ドル円1ロットで値動きがあるとどれぐらい利益や損失が出るの?

「最低必要証拠金」や「取引コスト」はこれまでに紹介してきましたが、

実際に値動きに応じて「利益が出たり損失が出るのがFX」なのです。

ただ、「値動きによってどれぐらいの利益や損失が出るのか」イメージしにくいですよね!

そんな皆様の為に、「1ロットのドル円の値動き別のインパクト」をまとめてみました。

ドル円の値動き(1ロット10万通貨の場合)利益損失
0.01円(1Pips)+1,000円−1,000円
0.1円(10Pips)+10,000円−10,000円
1円(100Pips)+100,000円−100,000円
5円(500Pips)+500,000円−500,000円
※利益と損失は、保有したポジションの方向が予測した場合はプラスとなり、予測に反した場合はマイナスとなります。

1ロットの場合ですとドル円が1円の値動きがあるだけで10万円もの利益と損失が生じます。

損失の場合ですとポジションを保有した際の必要証拠金以上に資金を保有していない場合は「強制ロスカット」になり資金がなくなりポジションが決済されてしまうので資金管理は非常に重要となります。

【おさらい】ドル円が1円の値動きがある場合に、

0.01ロット=1,000円の利益か損失

0.1ロット=10,000円の利益か損失

1ロット=100,000円の利益か損失

10ロット=1,000,000円の利益か損失

50ロット=5,000,000円の利益か損失

100ロット=10,000,000円の利益か損失

となります。

ポジションを大きくすればするほど爆益のチャンスは増大する分、それと同時にリスクも大きくなるということを理解して取引していきましょう♪

海外FXブローカー毎の1ロットあたりの「必要証拠金」と「スプレッド別取引コスト」まとめ

海外FX事業者毎に「レバレッジ」と「スプレッド」はそれぞれ同じではありません。

総合的にそれぞれの戦略に合いそうなブローカーを使いたいものですが、なかなか一覧表として比較する材料がないのも事実です。

海外FX応援隊では分かりやすく一覧表を抜粋してまとめたので是非参考にして頂ければ幸いです。

ブローカー(取引口座名)最大
レバレッジ
ドル円1ロット
最低必要証拠金
ドル円1ロットスプレッド
取引コスト
ドル円1ロット外付け手数料
取引コスト
AximTrade(スタンダード)3000倍約4,300円1,000円〜無料
AximTrade(INFINITE)無制限(21億倍)限りなく0円1,500円〜無料
AximTrade(ECN)1000倍約13,000円0円〜(平均約200円)6ドル(780円程度)/1ロット
BigBoss(スタンダード)1111倍約11,700円2,000円程度〜無料
BigBoss(プロスプレッド)1111倍約11,700円900円程度〜9ドル(1,170円程度)/1ロット
easyMarkets(オリジナルプラットフォームVIP)200倍約65,000円1,500円
(完全固定+スリッページなし)
無料
easyMarkets(MT4 プレミアム)400倍約32,500円1,800円
(完全固定)
無料
easyMarkets(MT4 VIP)400倍約32,500円1,000円
(完全固定)
無料
easyMarkets(MT5)500倍約26,000円600円~無料
Exness(スタンダード)無制限限りなく0円1,100円程度〜無料
Exness(プロ)無制限限りなく0円700円程度〜無料
Exness(プロロースプレッド)無制限限りなく0円0円程度〜7ドル(930円程度)/1ロット
XM(スタンダード)1000倍約13,000円1,500円〜無料
XM (極)1000倍約13,000円600円〜無料
XM(ゼロ)500倍約26,000円100円〜10ドル(1300円程度)/1ロット
※1ドル130円として換算

となります。

コスト、レバレッジで見るとAximTradeが非常にバランスと取れたブローカーであると考えられます。

また、easyMarketsはオリジナルプラットフォームとMT4ですと取引コストが完全固定となっていますので、急激なスプレッドの変動に左右されることなくどんなタイミングでもポジションを保有し決済することが出来ますので見た目の数値以上に強い安定感を発揮します。

Exnessでは全て無制限レバレッジが使えますが、1,000ドル以上の残高がある場合はレバレッジが2000倍に制限されます。※自身でレバレッジを無制限から2000倍以下に変更することも可能です。

いかがでしたでしょうか?

少しボリュームたっぷりのまとめとなりましたが、実際にどれだけのコストが発生しているかということを視覚的に捉えることはなかなかないと思いますが、

まとめてみると、それぞれのブローカーの良さや足りない点も見えてきますよね!

ぜひ、皆様のトレードに活かしていただけると幸いです。

ありがとうございました。